スマートフォンのブルーライトと良質な睡眠
前回、生活習慣病予防に関するコラムを公開しました。
↳https://ashiya-tamori.com/?p=1932&preview=true
コラムのなかで、生活習慣病を予防するためには、バランスの摂れた食事や運動が重要であり、睡眠の質も重要な要素の一つと紹介しました。
なぜ睡眠不足が、糖尿病、高血圧、心臓病などの生活習慣病のリスクを高める要因とされているのでしょうか。
それは、睡眠不足により体内のホルモンや生体リズムが乱れることで、これらの病気の発症リスクを増加させる可能性があります。特に、メラトニンの分泌が低下することで、糖尿病のリスクが高まるとされています。
深い睡眠段階(レム睡眠やノンレム睡眠)を十分に経験することは、免疫機能の向上やホルモンバランスの維持に関連しています。また、睡眠中に脳がリセットされ、ストレスや日常の緊張を解消する効果もあります。
今回は、
良質な睡眠とスマートフォンのブルーライトの関係について
紹介したいと思います。
現代の生活様式では、スマートフォンは私たちの日常生活に欠かせない存在となっています。
しかし、スマートフォンが良質な睡眠に与える影響について最近の研究から注目が集まっています。
その主要な要因として挙げられるのが、スマートフォンから放射されるブルーライトです。
ブルーライトの影響とは?
スマートフォンやデジタルデバイスのディスプレイから放射されるブルーライトは、目に対して強い刺激を与えます。
これは、目の網膜に存在する光感受性の細胞を刺激し、目が疲れる原因となることがあります。
さらに重要なのは、ブルーライトが眠りの調整に関与しているとされていることです。太陽光に近いスペクトルのブルーライトは、目がそれを感知することで体内時計が調整され、昼と夜の切り替えを支えています。すなわち就寝前にスマートフォンからのブルーライトが目に入ることで、体内時計がリセットされ、夜間のメラトニンという睡眠ホルモンの分泌が妨げられる可能性があります。メラトニンは睡眠を調整する重要なホルモンであり、その抑制が入眠困難や睡眠の浅さにつながることがあります。
対策
良質な睡眠を確保するためには、以下の対策がおすすめです。
1.スクリーンタイムの制限
寝る直前にスマートフォンやタブレットを使用するのは避けましょう。就寝1~2時間前にはデジタルデバイスから離れることが重要です。リラックスした環境を作り、睡眠の準備を整えましょう。
2.ブルーライトカット機能の利用
多くのスマートフォンには、夜間にブルーライトを減少させる機能が搭載されています。これを有効にすることで、寝る前のブルーライトの影響を軽減できます。どうしてもスマートフォンなどのデジタルデバイスの使用が避けられない場合は、ブルーライトを遮断するメガネを使用することで、目の負担を軽減できます。
3.読書やリラックス
就寝前に本を読む、瞑想する、リラックスするなどの習慣を取り入れることで、スマートフォンに頼らないリラックスタイムを確保しましょう。また、暗く静かな環境や適切な温度と室温などの快適な環境に整えることでリラックス効果を得られます。
まとめ
良質な睡眠は、健康な生活を維持するために欠かせない様子です。睡眠不足は生活習慣病のリスクを高めるだけでなく、日常生活全体の質を低下させる可能性があります。スマートフォンは便利なツールですが、その使用が睡眠の質に悪影響を及ぼすことも考慮すべきです。適切なスクリーンタイムの管理とブルーライト対策を意識することで、良質な睡眠を維持することが可能です。